作品情報
作品番号 |
016 |
作品タイトル |
TOMAC |
作品URL |
https://drive.google.com/drive/folders/1jsc7HhMJe58cPKAISxGjADQAXkcYDU4l?usp=sharing |
完成年月日 |
2024/07/26 |
作品の別コンテスト応募・受賞歴 |
グッドデザイン ニューホープ賞への応募 |
応募作品の概要 |
TOMAC(トマク)は、バーナーワークの技法を駆使し、透明な膜のような繊細なガラスジュエリー。そこにあるのに、ないかのような透明な膜。TOMACはあなたの日常に隠れた美しさにささやかな気付きを与える。透明な膜を身に着けることで、あなたは綺麗を纏う。 |
テーマへのアプローチ方法 |
AI時代のデザインに求められるのは、価値判断と合意形成を図ることの大切さであると考える。TOMACのガラスジュエリーは、この好例だ。AIが多様なバリエーションを生み出す一方、デザイナーは揺るぎない価値判断でキュレーションを行う。ここでの課題は、AIの効率性と人間の創造性をいかにバランスよく組み合わせるかである。さらに、ガラス職人との協働は、人間同士の合意形成の重要性を示している。AIが生成する無数の可能性の中から、ガラス職人の作家性を汲み取り、選び出すのは、依然として人間の役割だ。「綺麗を纏う」というコンセプトは、デザインが単なる形態ではなく、感情や体験を提供するものであることを示唆している。買い手となるユーザーにプロダクトを届け、綺麗を纏うことで人々を笑顔にするのだ。 |
デザインが生まれた理由/背景 |
本プロジェクトは、デザイナーとガラス作家の出会いから生まれた。ディレクター兼デザイナーの梅津憂剛は、以前のプロジェクトで技術的制約により実現できなかったデザインを抱えていた。それは、ガラスの透明性と有機的形状を併せ持つ、従来の製法では困難とされていたデザインだった。このデザイン案を目にしたガラス作家のジョン·ミンギョンは、バーナーワーク技法を用いれば実現可能だと考えた。ミンギョンは梅津に共同プロジェクトを提案し、TOMACの誕生につながった。 |
利用したAIツール・アプリケーション名 |
Midjourney / StableDiffusion / PerplexityAI / ChatGPT / Claude/Meshy / Runway / SunoAI |
自由記述欄 |
TOMACは、建築出身のデザイナーたちとガラス作家の協働から生まれた。建築を風船のようなヴォリュームとして捉え、人と外部世界の境界をデザインするというデザイナーの視点に基づいている。同時に、ガラス作家のガラスに対する哲学も重要な役割を果たしている。ガラスの持つ2つの特性、すなわち透明性と永続性が、TOMACの核を形作っている。ガラスは時間が経過しても濁ることなく透明さを保つ。また、ガラスが溶けている状態で見せる流動的な性質は、生き物のようなダイナミズムを感じさせる。この特性は、建築的なヴォリュームと呼応し、TOMACのフォルムがデザインされた。このように、TOMACは建築デザイナーとガラス工芸、そして哲学的な考察をベースに生まれた。 |